新陰流(剣術)多摩の紹介


令和5年上泉会演武大会に参加、少年部会員も初演武

 🐯令和5年11月3日(祝日)、靖国神社能楽堂(東京・千代田)で「第14回新陰流正伝上泉会演武大会」が開催され、多摩道場の会員・指導員も日頃の成果を、時に百人を超える観客が見守る前で披露しました。とりわけ、上泉会の歴史で初めて小学生による演武を多摩道場少年部会員が演じ、聴衆の強い関心を引いています。

 多摩会員では、今年初めて目録位で臨んだ杉森昌樹が「外雷刀(相雷刀)」と「天狗抄」を、今年夏に目録位となった志水祥介が「奥義之太刀(内伝)」と「外雷刀(撥草~猿廻変)」の使太刀に立ち、内伝・師範代の石川宗成が「鎧武者演武」「制剛流抜刀術」と、とりわけ外国人観客の耳目を集めた演武に加えて、新陰流「奥義之太刀本伝」の使太刀なども披露し、演武会の中心的な役割を担い、技量のほどを観客に楽しんでもらいました。

 また、少年部初伝の戸田建広は、「三学円之太刀」と「九箇之太刀」で共に取上げ使いの使太刀となり、多くの観衆の前でも臆することなく演じ、上泉会の歴史の―ページを立派に記しました。道場長の師範・川部正昭は、戸田初伝の打太刀を努め、皆伝者演武で本伝「三学円之太刀」の使太刀を披露しています。多摩道場にとって誇り高く歴史に残る演武大会となりました。

 演武終了後は少年部会員を入れた記念撮影をし、その後には直会に移り、コロナ禍を配慮しつつ、地味ながら懇親を深めました。

 

令和5年上泉会合同合宿を開催・参加

 🐯新陰流正伝上泉会は令和5年9月30日(土)~10月1日(日)、群馬県前橋市内で恒例の合同合宿を開催しました。初日は午後に県生涯学習センター体育館で4時間の集中稽古。2日目は午前に上泉町自治会会館ホールで2時間の稽古、昼からは新陰流流祖である上泉伊勢守信綱の菩提寺である西林寺(前橋市)を訪れ、墓参・法事と墓前演武を無事執り行いました。多摩道場関係者の演武は、杉森昌樹・目録が「七太刀」(本伝)、志水祥介・目録が「奥義之太刀」(内伝)の共に使太刀を使い、川部正昭(師範)が打太刀を務めて、流祖に報告する形となりました。

 新型コロナウイルスが終息していないため、開催には慎重な準備をしましたが、自粛会員もかなりの数が出て、参加者は例年を下回る約20名にとどまりました。しかし、若手が軸になった中級会員の稽古と墓前演武が予想以上に充実したものとなり、大きな成果が上がったと言えます。楽しみにしている稽古・演武後に設ける懇親の席は、両日ともかなり豪華なものになりました。ただ、残念ながら、個々人の技量と型、新陰流の歴史の伝承に大きく寄与する、初日夜の恒例の「座学」は場所の確保が難しかったこともあって、今回も断念せざるを得ませんでした。

 フォトギャラリーに会員の表情の一部を掲載しています。

 

令和5年第3回の打太刀講習会を開催

 🐯新陰流正伝上泉会は令和5年9月10日(日)、「打太刀講習会」を開催しました。伝位が目録以上の上級会員が対象で、新陰流の正伝を間違いなく伝えるための研修です。従来は不定期で実施していたものを定期的に開催する公式行事にして、令和5年では4月、6月に続く定期開催の3回目です。

 一対一で向き合う普段の稽古では指導者によって微妙にずれる可能性のある技を、統一したものに整えて正伝を間違いなく引き継ぐのが狙いです。今回は前回に続き「続雷刀」の後半の研修でしたが、今後はさらに上級の型まで踏み込んでゆきます。この成果は、本部道場、大宮道場、多摩道場の有資格者が、自身の技と型を丁寧に“修正”して、各道場に持ち帰って上級者、中級者・初級者・初心者の全てで統一した稽古ができるよう、生かすことになります。

 

新陰流正伝上泉会創立37年演武会に参加

志水祥介に「目録」伝授

 🐯新陰流正伝上泉会は令和5年8月26日(土)、新宿コズミックセンター(東京・新宿)武道場で「創立37年記念演武会」を開催し、多摩道場からも川部正昭道場長(皆伝・師範)のほか、杉森昌樹(目録)と志水祥介(目録)の両会員が参加し、日頃の鍛錬成果を会員各位に披露しました。

 冒頭、志水会員は島師範長から目録伝授(令和5年7月)の報告を受け、伝授記念演武では川部師範が打太刀に立って「燕飛六箇之太刀」を演じています。会員演武では、多摩道場指導員の石川宗成(内伝・師範代)が「奥義之太刀本伝」の使太刀と「天狗抄本伝」の打太刀を担当したほか、杉森会員は「七太刀」と「外雷刀」の2つの使太刀、志水会員が「奥義之太刀」の仕太刀を披露し、日頃稽古の成果を堂々と示しました。川部道場長は皆伝者演武で「三学円之太刀本伝」の仕太刀を務めました。

 この演武会は上泉会の前身である「日経新陰流クラブ」創立以来、毎年開催しているもので、創設以来、島正紀師範長が会長を務めている新陰流正伝上泉会の最も古くからある演武企画です。演武会の終了後は近くの中華料理店で、暑気払いとして久々の宴会となり、散会しました。

 なお、新陰流正伝上泉会では伝位「目録」からは高弟と呼ばれ、後進の指導にも取り組み、全体の発展に貢献することを期待されます。多摩道場は、今では皆伝・師範のほか2名の目録者を擁して、一層の充実した稽古に取り組むことになります。

 

令和5年夏の「新陰流体験会」企画

 🐯多摩新陰流クラブ(新陰流正伝上泉会多摩道場)は、令和5年「新陰流剣術の体験会」を企画しています。8月20日(日)と同24日(木)に準備してきましたが、変更した内容は以下の通りです。

 「新陰流剣術の体験会」は、小学生から女性を交えた壮年、シニアが参加する、幅広い市民サービスとして毎年、継続開催してきました。今回の開催計画は、いつもの八王子市広報紙8月15日号「ひろば」には掲載されないため、要領を変えています。 

1、名称  剣術「新陰流」体験会

2、日時・場所  令和5年 8月20日(日) 午前10時~11時15分 ➡ 中止

           場所:八王子市由井市民センターみなみ野分館会議室

              2月24日(木) 午後7時15分~8時30分 

           場所:八王子市立由井第二小学校体育館

3、<注意> 酷暑の影響や新型コロナウイルスの感染状況を見て、開催を判断します。

4、各回、先着5人(原則として新陰流の未経験者男女)、小学生は4年生以上(必ず保護者同伴で)。

5、参加費 200円(資料代)、袋竹刀は貸与。体育着で上履き運動靴(足袋も可)をご持参ください。

6、時刻が合わない希望者は、当ホームページの「問い合わせ」欄で連絡するか、世話役の川部に電話連絡をください。 川部の☎:080-5022-4782(昼間) 

 

第二回品川神社演武を開催

 🐯新陰流正伝上泉会は令和5年6月3日(土)、品川神社(東京)の祭礼に合わせて「新陰流演武会」を開催しました。4年前に初めて実施しながら、新型ウイルス禍が長引いたため、見送りが続いていた催しを再開したものです。本部道場の会員が中心になったナレーション付きの演武です。多摩道場からは、指導陣の石川宗成(内伝師範代)が「小太刀下段変・雷刀変」の打太刀、「奥義之太刀本伝」「三学本伝」の使太刀、制剛流抜刀術の「立合表・裏」と、上級会員を代表する形で多彩に披露し、金子磨古刀(内伝教士)が「三学本伝」「七太刀」の使太刀を演じています。師範道場長の川部正昭は「三学本伝」の使太刀と打太刀を担当しました。

 「試合勢法」は神社の庭で演ずる計画でしたが、前々日から降った台風の影響で足場がぬかるんでいたため、「内伝」「本伝」の型を含めた演武は全て神楽殿で執り行っています。参拝客も多かっただけに、目の前で迫力のある動きを見てもらえず、いささか残念な感も残りました。

 フォトギャラリーに多摩会員を中心にした演武での活躍を掲載しています。 

 

武蔵一之宮演武会を3年ぶり開催

 新陰流正伝上泉会は令和5年3月12日(日)、埼玉・大宮の氷川神社で「武蔵一之宮演武会」を開催しました。コロナ禍のために3年ぶりの実施です。多摩道場からは杉森昌樹・目録が登場し、「天狗抄」と「奥義之太刀」の仕太刀を披露し、参拝客の注目を集めました。多摩指導陣では、石川宗成・師範代が「奥義之太刀」「外雷刀」の打太刀と「三学本伝」の仕太刀、金子磨古刀・教士が「三学(取上げ)」の打太刀と「三学本伝」の仕太刀を披露しました。

 他の多摩道場会員は、なお「コロナ2019」の終息状況の見極めが必要と判断するなどの理由から、参加を自粛しています。

 

少年部の戸田会員に「初伝之證」

 令和5年1月19日、多摩道場少年部会員の戸田建広が、島正紀師範長・多摩道場師範から、初めての伝位といえる「新陰流初伝之證」を手交されました。前年5月の入会以来、弛まぬ稽古への取り組みでしっかり成果を上げたことに対し、表彰されたものです。少年部では今後の先例となる見通しです。

 少年部は、成人会員とは別建ての基本練習から始まりますが、袋竹刀の扱いに慣れるのに従って、新陰流の独特な技である「雷刀」「クネリ打ち」などを順次身につけつつ、最初の公式型である「三学円之太刀」から始まり、続いて「相雷刀八勢」へと次第に複雑な術理へと進んでいきます。戸田会員は、これら初級の型である“取り上げ使い”を概ね体得して、当日は多摩道場会員を前にしっかりと演武を披露できており、いつでも外部の観客に見てもらえる水準にまで到達しつつあります。これからは、三番目の型である「九箇之太刀」へと前進する段階になりました。

 新陰流はスポーツとは別物の武術です。体全体とりわけ上半身の動きは、向かい合う相手の動きを読みつつ勝ちを引きつける、独特のものになります。サッカーの様に前後左右に足を使って動き回るのではなく、必要最小限の体捌きで目的を達する秘訣が隠れています。現代の少年には馴染みのない動きに、戸田会員は面白さを感じ取っているようです。多摩道場では、成人会員だけでなく少年部の陣容拡大も、新陰流弘流の大きな仕事になります。

 

杉森昌樹「目録」 令和5年上泉会新年演武会に参加

 令和5年1月7日(土)、新宿コズミックセンター(東京)で「新陰流正伝上泉会新年演武会」が開催され、多摩道場の会員・指導員も日頃の成果を参加者の前で披露しました。

 演武会冒頭に伝位授与があり、内伝1名、目録3名が島正紀上泉会師範長から伝位書の手交を受け、多摩会員では杉森昌樹が生え抜きとして初の「目録」に正式に名を連ねました。目録になった杉森は「三学円之太刀」と「天狗抄」の仕太刀に立ち、指導員である内伝・教士の金子磨古刀は「三学円之太刀(本伝)」の仕太刀、同じく内伝・教士の石川宗成は「天狗抄」「三学円之太刀(本伝)」の打太刀と「奥義之太刀(本伝)」の仕太刀を務めました。多摩道場長の川部正昭は「三学」「三学(本伝)」「天狗抄(本伝)」の打太刀と「三学円之太刀(本伝)」の使太刀を披露しています。

 演武終了後は、近くの中華料理店でコロナ禍に配慮してささやかな新年会を催し、会員の健康・技の向上と上泉会の発展を祈念しました。

 

少年部で制剛流抜刀術の稽古開始

 令和4年12月から、少年部でも制剛流抜刀術の稽古を始めました。まだ基本の礼法や居合刀の扱い基本を学ぶ段階ですが、順次、太刀の使い方・切り方へと訓練を進めます。使う居合刀は、少年の体格に合わせて脇差サイズのものを貸与しており、無理のない太刀の扱いを心掛けています。

 

多摩道場に「少年部」開設 小学5年生が入会

 新陰流正伝上泉会多摩道場の「少年部」に令和4年5月、八王子市内の小学校に通う5年生の男子が入会しました。とても熱心に稽古に取り組み、基本の体力チェックと礼儀作法の勉強から、基本技だけではなく、早くも初歩の型太刀である「三学円之太刀」(取り上げ使い)の習得に進んでいます。6月初めの稽古には「一刀両段」「斬釘截鉄」から「半開半向」へと踏み進みました。

 豊かな才能を感じますが、じっくりと新陰流の術理を学んで、基礎体力のトレーニングと日本文化の習得へと進むよう、指導することにしています。

 

 令和4年5月、新陰流正伝上泉会多摩道場に「少年部」を開設しました。入会の条件は、原則として小学校4~6年生で、保護者と共に安全の確保に努め、新陰流の術理を初歩から身につけること、などに同意していただきます。入会金は1,000円(教科書代を含む)、月会費は1,600円です。規定に沿った袋竹刀(新陰流の中太刀)や稽古着・袴は、入会後に追い追い揃えて頂きます。

 「少年部」の開催概要

①稽古時間  毎週木曜日午後5時45分~6時45分

②稽古場所  JR片倉駅近くの公的体育施設

③教習内容  剣術『新陰流』の基本術理、礼儀作法、基礎体力づくりなど

④指導者   新陰流正伝上泉会の称号保有者(現在は師範・多摩道場長の川部正昭)

⑤催事参加  新陰流正伝上泉会が主催する日帰り公式「演武会」に参加できる

⑥問合わせ  本ホームページの「お問い合わせ先」か

       責任者の川部のメールへ  kawave@world.ocn.ne.jp

 


上泉会10周年記念演武大会の写真

東京道場32周年記念演武の写真



平成29年春「演武・体験会」の写真


平成29年新年演武会の写真



新陰流トラ丸
新陰流トラ丸


多摩新陰流クラブ


町相新陰流クラブ


発足当初の指導陣です。

左から 長谷川師範

    川部道場長

    島道場師範

    高橋教士

 


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  多摩新陰流クラブ・町相新陰流クラブ

  TEL 042-636-7440

いずれも 川部正昭(道場長)