魅力が盛りだくさん 造詣と資質の獲得

 新陰流正伝上泉会に参加することで、新陰流の奥深い術理を体得できます。その延長には「日本文化の造詣を深める」世界が続くでしょう。

 具体的には、礼儀作法、武士道、技芸、思いやり、など、得られるものは奥深い日本人の基本姿勢です。根本に流れる「禅の理念」も自然と学びます。小学生なら人格形成の基本につながります。

 多摩会員の学びと感想を紹介すると、「身につくコト」は、体捌き、リズム感、自主性、理解力、応用力、行動力、実行力、論理的思考、探求心、強い目標意識、思いやりの心、緊張感のある楽しみ、など多彩です。当然、日常の生活や仕事にも大いに役立つ貴重な資質です。剣術に関連する「モノ」の探求に心を砕く会員も多くいます。

 会員は、女性を含め小学生から卒寿のシニアまで、幅広い年齢層に及んでいます。

 


年2回の「体験会」開催

 毎年、市民サービスとして定期的に「新陰流(体験)体験会」や「演武会」を開催しています。このホームページだけでなく、八王子市広報誌や地域情報紙で告知しており、今後はSNSを使った広報活動にも取り組む予定です。令和6年(2024年)の体験会の開催要領は以下の通りです。例年、春と夏の年2回の開催です。

 

☆「新陰流(剣術)体験会」

 主催:新陰流正伝上泉会多摩道場(多摩新陰流クラブ)

   第1回:令和6年2月22日(木)

 場所:八王子市立由井第二小学校体育館 

  指導:新陰流正伝上泉会会員

 <注>コロナ禍が収まっておらず、インフルエンザも流行しているため、状況を見て中止も判断します。今年も2回の開催を考えていますが、実施日については再確認をお願いします。

 

 <参考>2021年の第2回は以下の通りでした。

   第2回:令和3年8月22日(日)、26日(木) 

 場所:八王子市立由井市民センターみなみ野分館多目的室、八王子市立由井第二小学校体育館

   


指導は師範長・師範・師範代・教士・准教士です


会費は<活動紹介>をご覧ください


令和6年の公式行事(左側の<予定>に掲載)


(参考)令和3年の主な公式行事実績

 ☆「新陰流新年演武会」

 主催:新陰流正伝上泉会

 日時:令和3年1月9日  会場:墨田区総合体育館

☆「新陰流正伝上泉会本部道場創立35周年記念演武会」

 主催:新陰流正伝上泉会本部道場

 日時:令和3年8月31日  会場:墨田区総合体育館  出演:新陰流正伝上泉会会員 

☆「合同合宿」「流祖墓前演武」

 合同稽古:令和3年11月6~7日  場所:前橋市内  参加:新陰流正伝上泉会会員

 流祖墓参・演武:同11月7日  場所:西林寺(前橋市) 

☆第12回「新陰流兵法演武大会」

 主催:新陰流正伝上泉会

 日時:令和3年11月28日  会場:靖国神社能楽堂  出演:新陰流正伝上泉会会員

☆「『詳解 新陰流兵法教範』出版祝賀会」

 主催:新陰流正伝上泉会

 日時:令和3年11月28日  場所:私学会館  参加:新陰流正伝上泉会会員

  





 (平成28年5月22日 第7回新陰流兵法演武大会の記念撮影)

 

 ☆10年目スタートを前に(令和6年2月)

 多摩新陰流クラブは設立10年目を迎えます。令和6年1月には、皆伝師範1人、目録准教士1人、目録2人のいわゆる高弟が揃い、指導体制が大きく強化でき、休会者の復帰にも「鳥飼(とりかい=1対1の実技指導)」で十分に対応できることになりました。広報手法としては、ホームページと紙媒体だけでなく、SNSを新たに活用して会員の拡大を図るよう準備を進めています。

 10年目が令和6年3月からスタートするに際しては、気持ちを改めて新陰流の稽古を盛んにし、弘流に再度挑戦する決意です。過去3年にわたる新型コロナウイルス禍の影響は大きく、道場の規模拡大は足踏みをしましたが、ここで初心に帰って、武術・武道の本筋に取り組む覚悟です。八王子から町田、相模原へと会員増加の輪を広げることが課題になります。シニア会員を積極的に受け入れ、令和4年に開設した小学生会員の「少年部」の充実にも力を注ぎます。 

 

   2年目スタートに際して(平成28年4月)

  多摩新陰流クラブは設立2年目になりました。お陰様で新会員も入門して、充実した稽古を続けています。関係者諸氏のご支援の賜物で、感謝いたしております。さらに、広く同好の士を募って「新陰流」を地域に弘めるため、クラブ一同、発展するよう務めます。

  一年前にも本欄で書きましたが、多摩地域は“武道不毛の地”と言えるでしょう。見回しても、薙刀や合気の会などの活動が目立つ程度で、古武術の稽古場は少ない土地ですね。今は全国的に同じ傾向にあるようですが、武士道を標榜する人間にとっては寂しい思いに捕らわれます。もちろん、剣道、柔道、空手などスポーツに脱皮した分野は盛んであり、学校体育だけでなくプロ化した球技も登場して、住民は文化の高さを誇っています。ここで改めて、剣術・新陰流の普及と楽しみを通じて、日本文化の“体幹づくり”を呼びかけようと思います。

 

  上泉伊勢守と多摩

 新陰流の流祖である上泉伊勢守信綱(1508~1583年)は上野国・前橋の豪族(いわゆる国衆)の出で、戦国時代真っ盛りに剣術の奥義を極めています。「新陰流の宣示」は35歳頃と推定され、主家からは離れて新陰流の全国弘流に移っています。

  戦国大名と言えば、実質的に後北条氏の祖である北条早雲(1456~1519年)がはしりと言われ、伊豆国から勢力を増した後は相模国・小田原城(小田原市)を本拠に多摩地域も支配する勢いを示していました。当時の多摩には大石定久(1491~1549年)が滝山城(八王子市)を本城に対抗もした時代です。武名が届いて甲斐国の武田信玄(1520~1573年)に招かれたものの断ったとの伝承があります。八王子城を築いた北条氏照(1540~1590年)との関わりは不明です。伊勢守の弟子が北条氏の指南役になった後日談などは、改めて報告しましょう。

 

  活人の太刀を

 多摩地域に戦国時代の悲惨な物語はあまり伝わっていません。寡聞にして、あるいは勉強不足かも知れませんが、ある意味で平穏な歴史を刻んできた土地柄ですね。そこで新陰流を学び身につける意義は大いにあります。敵に勝つ技である剣術でありながら、上泉伊勢守が「活人刀」を唱えた術理の本源はどこにあるのか。あなたも参加して、体得しませんか。

 美容に効果がある、とまでは言いません。ただし、女性も男性も同じスタート地点に立って、強い体幹はつくれます。老若男女に平等な武術です。基本の技から次第に高度な太刀へと進み、公平に高みへと辿りつきます。今、新陰流正伝上泉会には10歳代から80歳代まで多くの男女会員が名を連ねています。創立30周年記念演武会を平成28年秋に開催しました。創立40周年記念演武会は、一段と大規模なものにしたいと考え、弘流に力を注ぐことになります。

 

(生年・没年は通説による)

 

<設立の挨拶と1年目の活動>

 平成27年3月、新陰流正伝上泉会の精神を南多摩地域に広めるため、「多摩新陰流クラブ」を開設しました。<新陰流正伝上泉会の多摩支部でもあります>

 八王子に在住する新陰流稽古を10年以上続ける指導有資格者と、南多摩地域の経験者が中心になって、活動を広げようとしています。

 八王子、相模原、町田、立川の周辺地域で、武道に関心を抱く方々に参加を呼び掛けています。

 稽古は、JR横浜線・片倉駅の周辺公共施設を借りて、原則毎週木曜日の夜に稽古しています。八王子市立由井第二小学校の体育館を借りることが多いですが、稽古時間と場所は毎月初めに翌月分のスケジュールを決めています。また、新陰流正伝上泉会の各稽古場(東京・秋葉原、埼玉・大宮)にも参加でき、多くの仲間と上達を競う楽しみもあります。 

<指導者が充実しています>

 教授陣は、新陰流正伝上泉会の指導資格を持つベテランで、多摩新陰流クラブは島正紀会長・師範を始め、川部正昭・師範代、高橋清・准教士などです。「天狗抄奥」以上の高伝位者が丁寧に初歩から指導します。

健康・美容に効果的です>

 適度な汗を流すことで、心身ともにリフレッシュでき、仕事に勉強に、意欲的に取り組めるでしょう。

 特に、身体の若さの基本になる「体幹」が、稽古によってしっかりしてくるため、いろいろなスポーツや芸事に取り組む体づくりの基本につながります。

 <多摩に剣術の種を撒く> 

 八王子地区は武道“無縁”ともいえる土地柄ですね。土地が比較的肥沃だったことからか、武将・名君として慕われる領主が現れず、千人同心や新撰組などは武術・剣術の本筋とは離れているなど、地域・歴史性かも知れません。

 しかし、歴史や古典・芸能を大事にすることでは他の土地に負けないものがあります。その幅を広げる役割の一端が担えたなら、幸いだと思っています。

 

<平成27年回顧>   

 ☆新陰流正伝上泉会が合同合宿

 平成27年新陰流正伝上泉会合同合宿が10月31日~11月1日、流祖生誕の地である群馬・前橋で行われました。2日間にわたる稽古と座学、懇親会で会員の練磨を試み、1日には流祖・上泉伊勢守の菩提寺・西林寺(前橋市上泉)で法要、墓参した後、境内にて奉納演武を実施しました。

 多摩新陰流クラブの川部、高橋、石川も参加して、充実した2日間を堪能しています。

 

 ☆日経新陰流クラブ創立29周年記念演武会を開催

  平成27年9月5日、東京・千代田にて新陰流正伝上泉会のルーツである「日経新陰流クラブ創立29周年記念演武会」を開催しました。演武に先立って伝位授与式が行われ、高橋清への「本目録」伝位などが允可されました。

  主催:新陰流正伝上泉会東京道場

 日時:平成27年9月5日

 場所:千代田区パークサイドプラザ

 出演:新陰流正伝上泉会会員

 

 ☆靖国神社演武会(御霊祭り協賛)を実施

  平成27年7月16日(木)、東京・靖国神社能楽堂にて「新陰流演武会(御霊祭り協賛)」を実施しました。

 

 ☆ 全国演武会が成功裏に終了

 平成27年5月31日(日)、東京・靖国神社能楽堂にて「第6回新陰流全国演武会」を開催しました。甲冑演武に続いて、合計33組の新陰流の太刀「内伝」「試合勢法」「本伝」を披露し、観客の皆さんも楽しんでいただきました。