新陰流(剣術)多摩の紹介


杉森、志水の両会員が制剛流「奥伝」

 🐯新陰流正伝上泉会多摩道場の杉森昌樹会員と志水祥介会員に令和7年正月、制剛流抜刀術「奥伝」が川部正昭(制剛流抜刀術免許)から伝授された。前月に「居合表」「居合裏」「立合表」の審査に合格したもので、直ちに「立合裏」の修得に入っています。新たに稽古に取り組んでいるのは「瀧流(たきながし)」「有残(うざん)」「引留(ひきとめ)」「左開(さかい)」「右開(うかい)」「懸亨(けんりょう)」「引被(ひっかぶせ)」「幾重(いくじゅう)」の八型で、次には完成型となる「七箇條」へと進みます。

 

上泉会「令和七年新年演武会」を開催

石川宗成、藤澤武史の両師範代に「皆伝」允許

 🐯新陰流正伝上泉会は令和7年1月11日、文京スポーツセンター剣道場で「令和七年新年演武会」を開催し、16名の会員が巳年初めの演武を披露した。多摩道場から参加した川部正昭(皆伝・師範)は打太刀に立ち、志水祥介(目録・准教士)と高見沢修(皆伝・師範代)とがそれぞれ使太刀を務めた「三学円之太刀本伝」の演武を、会員の見守る中で緊張して取り組んだ。

 演武会の冒頭には、島正紀師範長から石川宗成(師範代)と藤澤武史(師範代)の2会員に「皆伝」允許證が手交された。記念演武は、藤澤が「燕飛之太刀」と「九箇之太刀」、石川が「三学円之太刀」と「奥義之太刀」のそれぞれ本伝だった。

 

多摩道場で令和七年稽古始

 🐯新陰流正伝上泉会多摩道場は令和7年1月9日、八王子市立由井第二小学校体育館で「新年稽古始 演武会」を開催した。川部正昭道場長(皆伝・師範)が打太刀となって、杉森昌樹(目録・准教士)と志水祥介(目録・准教士)とが使太刀として参加し、新陰流本伝の「七太刀」「燕飛」「三学」を演武始として取り組んだ。また、制剛流抜刀術は「居合表」「居合裏」「立合表」を演じて、一年の無事を祈った。

 

令和6年第5回指導者講習を実施

 🐯新陰流正伝上泉会は令和6年12月15日、本年度第5回の指導者講習会を開催した。本伝のスタートとなる「七太刀」を、使太刀と打太刀の両方から徹底的に習得する講習を実施した。多摩道場からは、有資格者の川部正昭(道場長、皆伝・師範)が参加し、繰り返し稽古に取り組んだ。また、杉森昌樹(目録・准教士)と志水祥介(目録・准教士)は、個人的な事情で講習会には不参加になったため、多摩道場で同19日の島師範長による直接指導で手直しを受けた。青木伊之(目録)は翌20日に「七太刀」の使太刀を主たる稽古に位置付けて、川部と杉森が打太刀に立って汗を流した。

 

第15回新陰流正伝上泉会演武大会

 🐯新陰流正伝上泉会は令和6年11月3日(日)午後1時20分から「新陰流兵法演武大会」を靖国神社能楽堂(東京・九段)にて開催しました。今回は第15回の記念大会で、本部道場と大宮道場、多摩道場の精鋭20名が参加して、「鎧武者演武」から始まり「会員演武1(初級者)」「同2(中級者)」「同3(中級者)」と進み、続けて「制剛流抜刀術(居合・立合・七箇条)」の披露を挟み、「会員演武4(上級者)」そして「皆伝者演武」で締めくくり、新陰流では代表的な合計28の勢法を披露しています。

 多摩道場からは、杉森昌樹(目録・准教士)が「三学(取上げ)」「続雷刀(七勢法)」の打太刀と「七太刀(本伝)」の使太刀を担当し、川部正昭(皆伝・師範)が「九箇之太刀本伝」使太刀と「三学本伝」打太刀を務めました。

 観客は常に50人を超える数となり、外国人の立ち見姿も目立つ盛会ぶりでした。迫力ある演武にスマホ撮影や声を上げて見入る姿も多数で、終了は予定通り午後3時半。その後、会員は神保町に移動して打ち上げの宴を催し、反省と成功談で盛り上がりました。

 

令和6年第4回指導者講習会に参加

 🐯新陰流正伝上泉会は令和6年10月20日、本年度第4回の指導者講習会を開催した。勢法の中では小太刀の基本に位置付けられている外伝「小転変(小太刀)十三勢」を、仕太刀の受け方を中心に総復習し、打太刀については正確な太刀使いの指導を受け、それぞれ反復稽古した。多摩道場からは、有資格者の川部正昭(道場長、皆伝・師範)と杉森昌樹(目録・准教士)、志水祥介(目録・准教士)の参加だった。

 

令和6年上泉会合同合宿に参加

 🐯新陰流正伝上泉会は令和6年9月28日(土)~29日(日)、群馬県前橋市内で恒例の合同合宿を開催しました。初日は午後に県勤労福祉センター体育館で4時間の集中稽古。2日目は午前に県生涯学習センター体育館で2時間の稽古、昼からは新陰流流祖である上泉伊勢守信綱の菩提寺である西林寺(前橋市)を訪れ、墓参・法事を無事執り、寺の境内で奉納演武を行いました。多摩道場関係者の演武は、杉森昌樹・目録が「奥義之太刀」(内伝)、志水祥介・目録が「三学円之太刀」(本伝)の共に使太刀を使い、川部正昭(師範)が「燕飛之太刀」打太刀をそれぞれ滞りなく務めて、流祖に報告する形となりました。

 新型コロナウイルスがなお終息していないこともあって、開催には自粛会員もかなりの数が出て、参加者は例年を下回る約20名にとどまりました。しかし、初めてタイ国からの参加者(小転位)が「小転変 下段変」の仕太刀を正確にこなして、参会者の称賛を得ました。若手と上級者が軸になった稽古と墓前演武は予想以上の充実したものとなり、大きな成果が上がったと言えます。楽しみにしている稽古・演武後に設ける懇親の席は、地元の上泉会支援者も加わって、両日とも豪華なものになりました。ただ、残念ながら初日夜の恒例の「座学」は場所の確保が難しかったこともあって、今回も断念せざるを得ませんでした。

 

上泉会創立15周年記念演武会

 🐯新陰流正伝上泉会の創立15周年記念演武会が令和6年9月7日(土)、新宿コズミックセンター武道場で開催された。本部道場の創立からは38周年演武会となる。

 演武に先立って伝授式が執り行われ、本部道場の高見沢修(師範代)に「皆伝」印可された。同会員は本部道場の登録会員だが、タイ国現地でここ数年にわたって新陰流の普及指導取り組んでいるほか、多摩道場の出稽古指導にも時に立ち会う、有力高段者であり、今後の活躍が期待されています。

 演武には、中級の天狗抄から天狗抄奥、上級の目録、本目録、内伝、最上級の師範、上席師範までの14名が参加し、見学会員が3名であった。皆伝印可記念演武に続けて12組の会員演武があり、多摩道場からは志水祥介(目録)が「燕飛六箇之太刀」(本伝)の仕太刀を披露し、川部正昭(皆伝師範・道場長)が相手の打太刀を務めました。川部は高見沢(皆伝)の「九箇之太刀」(本伝)の打太刀も受け持っています。

 

志水会員に「准教士」称号、高見沢会員が「皆伝」

 🐯新陰流正伝上泉会の島正紀会長は令和6年8月付で、多摩道場の志水祥介(目録)に「准教士」称号を授与した。当道場では、杉森昌樹(目録)が同1月に准教士となったのに次ぐ、2人目の称号取得となる。初級会員の稽古指導が正式に認められる資格で、新規会員の獲得に追い風となります。

 また、本部道場の会員であり海外タイ支部の道場長を務めている高見沢修(師範代)が、令和6年8月付で「皆伝」允許となった。タイに出向いて新陰流を指導し、タイ支部の会員が来日して本部道場の稽古や演武会への参加に尽くしてきた功績も、併せて評価されたものである。

 

『精解 新陰流兵法本伝教範』販売開始

 新陰流正伝上泉会の島正紀会長・師範長が著した『精解 新陰流兵法本伝教範』は令和6年7月、販売開始となった。

 「流祖伊勢守が創流して柳生石舟斎に伝え、さらに広めた根本の技法が本伝である」が、「本伝は宗家、高弟のみにしか教習されず、極秘に伝承されていたようで、その内容は他言無用であった」「従って、本伝についての手引書、解説書は現在に至るまで、目に入るものは全くなかった」「宗家とごく一部の高弟の稽古における口伝のみで今まで継承してきた」。しかし「かつて闘争の生死を別ける最重要の手段であった流儀の秘技も、もはや刀を持って闘争することが無くなった現在においては、秘匿している意味を全く失っている」「むしろ貴重な無形文化財である新陰流の秘奥を一般に公開する、流儀の最奥の技法を一般に公開することによって、存続させることの方が、より重要な選択なのではないか」。「筆者が長年に亘って指導を受け、その要訣を記録しておいた覚書を清書し、(中略)新陰流本伝の手順及び注釈を教範として本邦で初めて公開する」「すでに失伝したと思われている七太刀を含む概要を記述し、注釈した」「この教範をもって新陰流及び日本剣術の継承のための一助にしたい」と著者は記している。

 新陰流本伝を詳細に解説した教範は初めての公開である。令和6年4月の発行で、A5版の191頁建て。頒価は1万円となっている。 

「本伝教範」目次

「はじめに」 5頁

第一章  12頁  燕飛「燕飛六箇之太刀」

第二章 25頁  七太刀「七太刀」 

第三章 32頁  参学「三学円之太刀」

第四章 43頁  九箇「九箇之太刀」 

第五章 55頁  天狗抄「天狗抄太刀数構八」 

第六章 66頁  奥之太刀「奥義之太刀」「別伝奥義之太刀(使太刀、打太刀交換替の型)」 

第七章 79頁  弐拾七箇条截相「切合二十七箇条」 

第八章 97頁  奪刀法「奪刀法」「坐奪刀法」 

第九章 102頁  外勢法拾遺「秘伝三勢法(続雷刀)」「両刀」「火砲勢」 

第十章 110頁  新陰流に付属する武術「制剛流抜刀術口伝書」「制剛流抜刀術」

          「新陰流仕込杖遺様目録口伝書」「新陰流仕込杖(十兵衛杖)」 

参考文献 144頁

(1)『柳生新左衛門尉宛一国一人印可状』

(2)『柳生宗厳宛 「影目録」抄』

(3)『新陰流兵法口伝書内伝』

(4)『新陰流 兵法截相口伝書注解』

(5)『新陰流の源流ーー七太刀研究』

「あとがき」 190頁

 

令和6年夏の「新陰流体験会」企画

 多摩新陰流クラブ(新陰流正伝上泉会多摩道場)は、令和6年「新陰流剣術の体験会」を7月28日(日)と8月1日(木)に開催します。今春の開催予定は新型コロナウイルス感染症の影響が残っていたことから実施を見送っていたため、今年初めての呼びかけになります。

 「新陰流剣術の体験会」は、小学生から女性を交えた壮年、シニアが参加する、幅広い市民サービスとして毎年、継続開催してきました。今回の開催計画は、八王子市広報紙7月15日号「ひろば」には掲載される予定なので、参加者も見込まれる、約2年半ぶりの本格実施です。 

1、名称  剣術「新陰流」体験会

2、日時・場所  令和6年 7月28日(日) 午前10時~11時15分  =中止

           場所:八王子市由井市民センター体育室

              8月1日(木) 午後7時15分~8時30分 

           場所:八王子市立由井第二小学校体育館

3、<注意> 酷暑の影響や新型コロナウイルスの収束状況を見て、開催を判断します。

4、各回、先着5人(原則として新陰流の未経験者男女)、小学生は4年生以上(必ず保護者同伴で)。

5、参加費 200円(資料代)、袋竹刀は貸与。体育着で上履き運動靴(足袋も可)をご持参ください。

6、時刻が合わない希望者は、当ホームページの「問い合わせ」欄で連絡するか、世話役の川部に電話連絡をください。 川部の☎:080-5022-4782(昼間) 

 

3会員に仕込杖「初伝」、青木会員に制剛流「中伝」

 新陰流正伝上泉会は令和6年7月、多摩道場の杉森昌樹、志水祥介、青木伊之の3名に新陰流仕込杖(しこみつえ)「初伝」が伝授されました。同年3月、島正紀師範長のもとで審査が実施されて合格したもので、当道場初の仕込杖伝位取得者です。稽古は「表之杖」から、4月には「裏之杖」の修得に進んでおり、仕込杖独特のしごき打ちなど課題に取り組んでいます。

 また、青木伊之に制剛流抜刀術「中伝」の伝授証が川部正昭(制剛流免許)多摩道場長から手交されました。これで、杉森、志水と共に多摩道場の三会員が全員、揃って「中伝」として稽古に励み、次の「奥伝」を目指すことになりました。

 

第3回品川神社新陰流演武会に参加

 新陰流正伝上泉会は令和6年6月8日(土)、品川神社(東京)の例大祭に参加する形で「新陰流兵法演武会」を同神社境内で開催した。本部道場と大宮道場、そして多摩道場から参加し、皆伝師範から中堅会員までの13名が、日ごろ研鑽の成果を披露した。

 多摩道場からは、会員の杉森昌樹・目録位が「奥義之太刀」と「燕飛本伝」の使太刀に立って演武中盤の空気を引き締め、道場長の川部正昭・皆伝師範が「天狗抄本伝」の打太刀と「三学円之太刀本伝」の使太刀で終盤の演武を受け持った。演武の様子はフォトギャラリーに掲載しました。

 品川神社は徳川家を祭る由緒ある事績で、上泉会の参加は3回目。日差しがきつい中、祭りを楽しんでいた若い参拝客が多く、拍手で演武を祝福してくれた。

 

青木会員3人目の目録位、杉森会員初の准教士

令和5年上泉会演武大会に参加、少年部も初演武

多摩道場に「少年部」開設 小学5年生が入会

 新陰流正伝上泉会多摩道場の「少年部」に令和4年5月、八王子市内の小学校に通う5年生の男子が入会しました。とても熱心に稽古に取り組み、基本の体力チェックと礼儀作法の勉強から、基本技だけではなく、早くも初歩の型太刀である「三学円之太刀」(取り上げ使い)の習得に進んでいます。6月初めの稽古には「一刀両段」「斬釘截鉄」から「半開半向」へと踏み進みました。

 豊かな才能を感じますが、じっくりと新陰流の術理を学んで、基礎体力のトレーニングと日本文化の習得へと進むよう、指導することにしています。

 

 令和4年5月、新陰流正伝上泉会多摩道場に「少年部」を開設しました。入会の条件は、原則として小学校4~6年生で、保護者と共に安全の確保に努め、新陰流の術理を初歩から身につけること、などに同意していただきます。入会金は1,000円(教科書代を含む)、月会費は1,600円です。規定に沿った袋竹刀(新陰流の中太刀)や稽古着・袴は、入会後に追い追い揃えて頂きます。

 「少年部」の開催概要

①稽古時間  毎週木曜日午後5時45分~6時45分

②稽古場所  JR片倉駅近くの公的体育施設

③教習内容  剣術『新陰流』の基本術理、礼儀作法、基礎体力づくりなど

④指導者   新陰流正伝上泉会の称号保有者(現在は師範・多摩道場長の川部正昭)

⑤催事参加  新陰流正伝上泉会が主催する日帰り公式「演武会」に参加できる

⑥問合わせ  本ホームページの「お問い合わせ先」か

       責任者の川部のメールへ  kawave@world.ocn.ne.jp

 


上泉会10周年記念演武大会の写真

東京道場32周年記念演武の写真



平成29年春「演武・体験会」の写真


平成29年新年演武会の写真



新陰流トラ丸
新陰流トラ丸


多摩新陰流クラブ


町相新陰流クラブ


発足当初の指導陣です。

左から 長谷川師範

    川部道場長

    島道場師範

    高橋教士

 


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  多摩新陰流クラブ・町相新陰流クラブ

  TEL 042-636-7440

いずれも 川部正昭(道場長)