稽古日誌(報告)
<稽古の足取り>
令和3年は、八王子市立由井第二小学校体育館と町田市立相原小学校体育館のほか八王子市由井市民センター体育室などを借りて、通常稽古を積んでいます。これまで、JR横浜線の沿線にある公的施設が会場の中心で、学校施設が行事で埋まる時は、八王子市子安市民センターや八王子市由井市民センターみなみ野分館も活用しています。
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言と対策期間のため、令和2年後半から約1年間は短縮しての稽古を余儀なくされ、令和3年5月には1か月以上にわたって合同稽古無し、その間は会員各自の自主稽古で凌ぐ事態を経験しました。11月からは、新陰流だけでなく制剛流抜刀術と新陰流仕込杖の錬磨を含めて、通常の稽古時間が確保できていますが、年越しにかけてコロナ禍第6波が気遣われるところです。
「多摩新陰流クラブ」は、創立した平成27年4月以来、由井第二小学校体育館で稽古が始まり、平成28年4月最初の稽古には島正紀・新陰流正伝上泉会師範長(多摩道場師範)に、クラブ全員7名で懇切丁寧な指導を受け、やる気を改めて鼓舞されています。その後も定期的に島師範長の指導を仰ぎ、会員のレベルアップがなされています。令和3年夏からは、有資格の指導員が4名、天狗抄奥の中級者から初級者までが5名、切磋琢磨しています。学校行事のため小学校体育館が使えないときは、稽古場所を由井事務所会議室に移した経験もあります。
相模原地域に稽古場を広げたいと考えていますが、いまだ模索中です。広くご協力をお願い致します。
<体験会報告>
最初の「新陰流(剣術)体験会」は、平成28年2月の木曜日と日曜日の夜に4回にわたって開催しました。多くの方々に参加していただき、新陰流の心を少しでも知ってもらえたと思います。参加の感想も寄せらたので参考にしつつ、毎年冬と夏の年2回ずつを原則に開催しています。開催は、このホームページと八王子市広報紙で案内しているので、参加者は八王子市民が中心です。市民サービスの色合いが強い催しですが、この体験から新陰流に魅せられ入会するケースが必ずあります。情報化時代でも体験は重要な動機づけになっているので、今後も継続的に実施ます。
過去の主な公式演武会・行事
☆毎年秋に「合同合宿・流祖墓参・墓前演武」を実施
主催:新陰流正伝上泉会 参加:上泉会全道場会員 場所:前橋市内の公共施設・西林寺
令和3年は11月6~7日
☆第12回「新陰流兵法演武大会」
主催:新陰流正伝上泉会
日時:令和3年11月28日
場所:靖国神社能楽堂
出演:新陰流正伝上泉会会員
☆第10回「新陰流兵法演武大会」
主催:新陰流正伝上泉会
日時:令和元年10月
場所:靖国神社能楽堂
出演:新陰流正伝上泉会会員
☆第8回「新陰流兵法演武大会」
主催:新陰流正伝上泉会
日時:平成29年5月14日
場所:靖国神社能楽堂
出演:新陰流正伝上泉会会員
☆「新陰流正伝上泉会東京道場創立30周年記念」演武会
主催:新陰流正伝上泉会東京道場
日時:平成28年9月2日
場所:千代田区パークサイドプラザ
出演:新陰流正伝上泉会会員
☆第7回「新陰流兵法演武大会」
主催:新陰流正伝上泉会
日時:平成28年5月22日
場所:靖国神社能楽堂
出演:新陰流正伝上泉会会員
☆新陰流正伝上泉会「東京道場創立記念演武会」
主催:新陰流正伝上泉会東京道場
日時:平成27年9月5日
場所:千代田区パークサイドプラザ
出演:新陰流正伝上泉会会員
<設立の挨拶と1年目の活動>
平成27年3月、新陰流正伝上泉会の精神を南多摩地域に広めるため、「多摩新陰流クラブ」を開設しました。<新陰流正伝上泉会の多摩支部でもあります>
八王子に在住する新陰流稽古を10年以上続ける指導有資格者と、南多摩地域の経験者が中心になって、活動を広げようとしています。
八王子、相模原、町田、立川の周辺地域で、武道に関心を抱く方々に参加を呼び掛けています。
稽古は、JR横浜線・片倉駅の周辺公共施設を借りて、原則毎週木曜日の夜に稽古しています。八王子市立由井第二小学校の体育館を借りることが多いですが、稽古時間と場所は毎月初めに翌月分のスケジュールを決めています。また、新陰流正伝上泉会の各稽古場(東京・秋葉原、埼玉・大宮)にも参加でき、多くの仲間と上達を競う楽しみもあります。
<指導者が充実しています>
教授陣は、新陰流正伝上泉会の指導資格を持つベテランで、多摩新陰流クラブは島正紀会長・師範を始め、川部正昭・師範代、高橋清・准教士などです。「天狗抄奥」以上の高伝位者が丁寧に初歩から指導します。
<健康・美容に効果的です>
適度な汗を流すことで、心身ともにリフレッシュでき、仕事に勉強に、意欲的に取り組めるでしょう。
特に、身体の若さの基本になる「体幹」が、稽古によってしっかりしてくるため、いろいろなスポーツや芸事に取り組む体づくりの基本につながります。
<多摩に剣術の種を撒く>
八王子地区は武道“無縁”ともいえる土地柄ですね。土地が比較的肥沃だったことからか、武将・名君として慕われる領主が現れず、千人同心や新撰組などは武術・剣術の本筋とは離れているなど、地域・歴史性かも知れません。
しかし、歴史や古典・芸能を大事にすることでは他の土地に負けないものがあります。その幅を広げる役割の一端が担えたなら、幸いだと思っています。
<平成27年回顧>
☆新陰流正伝上泉会が合同合宿
平成27年新陰流正伝上泉会合同合宿が10月31日~11月1日、流祖生誕の地である群馬・前橋で行われました。2日間にわたる稽古と座学、懇親会で会員の練磨を試み、1日には流祖・上泉伊勢守の菩提寺・西林寺(前橋市上泉)で法要、墓参した後、境内にて奉納演武を実施しました。
多摩新陰流クラブの川部、高橋、石川も参加して、充実した2日間を堪能しています。
☆日経新陰流クラブ創立29周年記念演武会を開催
平成27年9月5日、東京・千代田にて新陰流正伝上泉会のルーツである「日経新陰流クラブ創立29周年記念演武会」を開催しました。演武に先立って伝位授与式が行われ、高橋清への「本目録」伝位などが允可されました。
主催:新陰流正伝上泉会東京道場
日時:平成27年9月5日
場所:千代田区パークサイドプラザ
出演:新陰流正伝上泉会会員
☆靖国神社演武会(御霊祭り協賛)を実施
平成27年7月16日(木)、東京・靖国神社能楽堂にて「新陰流演武会(御霊祭り協賛)」を実施しました。
☆ 全国演武会が成功裏に終了
平成27年5月31日(日)、東京・靖国神社能楽堂にて「第6回新陰流全国演武会」を開催しました。甲冑演武に続いて、合計33組の新陰流の太刀「内伝」「試合勢法」「本伝」を披露し、観客の皆さんも楽しんでいただきました。